医師が解説
炭酸水を飲むタイミングと量がポイント!
炭酸水習慣でダイエットにつながるメカニズムとは
炭酸水を飲むと、スッキリとした爽やかな気分になったり、リフレッシュしたりできますよね。
でも、炭酸水の魅力はそれだけではありません。
実は、食事前に炭酸水を飲むと、
お腹が満足して食欲をコントロールできることをご存じでしたか。
今回は、炭酸研究の第一人者である前田眞治先生に、
そのメカニズムについて解説していただきました。
Doctor前田 眞治 先生
国際医療福祉大学大学院リハビリテーション学分野教授。医学博士。
1983年、北里大学医学部大学院医学研究科内科学専攻博士課程を修了。
北里大学医学部神経内科講師、北里大学医療衛生学部リハビリテーション学科助教授、北里大学東病院リハビリテーション科科長を経て、現職。
国内における炭酸研究の第一人者で、主な著書に「炭酸パワーで健康になる!」(洋泉社)、「温泉の最新健康学」(悠飛社)、「やせる!きれいになる!炭酸生活」(幻冬舎)、「この一冊で炭酸パワーを使いきる!」(青春文庫)がある。

食事の前に炭酸水を飲んで満腹感を。
炭酸水とは、真水に二酸化炭素が溶け込んだもので、シュワシュワした泡の正体は、この炭酸ガスによるものです。
この気泡によって、炭酸水を飲むとお腹が満たされ、満腹感をもたらしてくれます。炭酸の気泡が胃の中に充満し、胃が膨らむことで満腹中枢を刺激することが実験により明らかになっており、これにより、食欲も減少するので、食事の量を調整できるというわけです。
気軽にダイエットを始めたい方に、食事の前に炭酸水を飲むだけの新習慣をおすすめします。
炭酸の気泡で、胃がふくらみ満腹中枢が刺激される
食事の前に炭酸水を飲んで満腹感を。
炭酸水を飲むことで液体が胃にたまり、さらに炭酸ガスが胃壁を広げます。
飲む前のしぼんだ胃が食事を摂った時と同じ大きさに膨らみます。これにより、満腹中枢が刺激されます
Doctors
voice

飲むタイミングは食事の少し前。
コップ一杯を目安に。
炭酸水習慣のポイントは、飲むタイミングと量です。炭酸水+炭酸ガスの気泡でお腹を満足させるのが大切なので、炭酸水を飲むのは食事の少し前、食事を始める前に飲み切りましょう。飲む量は普段よりも多めで、男性は小さめのペットボトル約1本分(約500ml)、女性は大きめのコップ1杯分(約300ml)が目安です。
私が行った実験では、食前に500~700mLの炭酸水を飲んでから食べ始めた場合と
飲まずに食べた場合を比較して、食欲が30%低下したという結果も出ています。
毎日飲み続けることがダイエットに繋がりますので、朝・昼・夜の食事の前に飲むことがおすすめです。
ただし、炭酸水をひと口分など(約100ml)しか飲まないと、逆に胃や腸が活性化して、食欲増進になってしまいますので、必ず大きめのコップ1杯分程度は飲みましょう。
また、ダイエットをする際は栄養不足に気をつけて、決して無理をしないようにしましょう。
便秘改善や血行促進。まだまだある炭酸水がダイエットのサポートになる理由。
ここまで満腹感をコントロールする炭酸水の働きをご紹介してきましたが、炭酸水の力はそれだけではありません。
他にもさまざまな効果を得ることができます。炭酸水のダイエットをサポートする働きをご紹介します。
炭酸水で血行促進
炭酸水には、血管を広げて、血行を促進する働きが期待できます。浸透した炭酸が血管に入ると血管の内側の壁を刺激、血管拡張ホルモンが分泌され、この物質が血管を広げることで血流量が増えて血行がよくなるというわけです。血行が促進されることで、体の中の栄養や酸素がよりスムーズに運ばれ、運動時の脂肪燃焼効果などが高まります。
炭酸水で便通改善
老廃物はより良いリズムで排出されないと、ため込みやすく、太りやすくなります。
炭酸水を飲むと、胃の内壁を炭酸ガスが刺激、同時に内壁から炭酸が浸透し、胃の血管が広がっていくことで血行が改善され、胃と腸が連動して消化活動が活発になります。腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)も促され、老廃物が押し出され、便通を良くする効果を期待できます。ただし、飲みすぎは下痢や腹痛につながりますので要注意です。
Let’s get started
一緒に、炭酸水習慣
はじめましょう。
さぁ、まずは90日間。
ソーダストリームで、炭酸水習慣をはじめましょう。